斜視、弱視は高槻、茨木の大石眼科へ!
2020/07/02
弱視とは?
更新が遅くなりましたが、今日は「弱視」についてのお話しです。
生まれてすぐの赤ちゃんの視力は弱く、ものがはっきり見えていません。しかし、外部からの視覚的な刺激や、「ものを見る」ことにより、視力の発達を促し、徐々にはっきりと識別できるようになります。
ですが、何かしらの原因により視覚的な刺激が正常に伝わらなくなると、視力の発達は抑えられ、止まってしまいます。この状態を弱視といいます。
視覚の感受性は生後1か月から18か月は非常に高く、その後徐々に減衰し、8歳頃に消失するといわれています。そのため弱視の予防には、発症につながる原因を早期に取り除き、視力発達を促すことが大切です。
ものを視覚するためには、目からの刺激を脳が正しく理解しなければなりません。光が角膜から水晶体、硝子体を通過して網膜に到達することが重要です。網膜に光が入ると、視神経から脳へと視覚情報が伝達され、ものの識別をします。この伝達経路に障害があると、視覚刺激が不足し、弱視の原因となります。
弱視のタイプによっては片目のみ視力が低下するため、注意しないと気付きにくいものもあります。
また、遠視がある場合には、近くを見る時も遠くを見る時もはっきりと見えなかったり、ものを集中して見ると疲れやすいため、本を読んでいても長続きしない、お絵描きをすぐにやめてしまう、などの症状が現れることもあります。
子どもは自分から見えにくいということはなかなか伝えてはくれません。斜視とは違い、弱視はお家の方が注意していても分からない、気づかない事も多いです。3歳児健診の視力、眼科検査を必ず受診しましょう。
家庭で弱視を発見するには、テレビに近づいて見る、目を細める、頭を傾けてものを見る、などの場合に注意し、少しでも何かおかしいと思ったら眼科受診しましょう。