診療内容のご案内をします
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この地域へ根ざしつつ日々実績を積み重ねてまいりました
高槻市で愛されている大石眼科医院・茨木市にある大石眼科クリニックでは、緑内障や白内障、あるいはアレルギー性結膜炎など、目に関するあらゆるお悩みを抱えられている方々へ治療を行います。
当院で取り扱う、主な診療分野をご紹介いたします。
角膜感染症
角膜は、いわゆる“くろめ”にあたる部分で、主としてコラーゲンから成る厚さ約0.5mmの透明な組織です。カメラで言えばレンズに相当する部分で、外から入ってくる光を屈折させて網膜に像が結ばれるのを助けています。角膜は大きく3つの構造、外側から順に上皮、実質、内皮から出来ています。
角膜の表面にある上皮は涙におおわれて、細胞分裂を綴り返しながら速い周期で入れかわっており、外界の刺激や病原体の侵入に対する一種のバリアを形成しています。実質組織は角膜の骨組みで、主としてコラーゲンとムコ多糖類より出来ています。角膜の裏側にある内皮は一層の細胞シートで、ポンプ技能により角膜内の水分をいつも適量に調節しており、角膜を透明に保っています。
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎とは、花粉や住まいの中にあるほこりが原因となって起こる目のアレルギーのことをいいます。
これらの原因物をアレルゲンと呼びますが、特に住いの中にあるほこりを、専門的には“ハウスダスト”と呼んでいます。
最近では、このハウスダストによるアレルギー患者が急増しています。花粉には季節性がありますが、ハウスダストは1年中室内にあるため、いつ病気になっていもおかしくありません。したがってこのアレルギーを「通年性(つうねんせい)アレルギー」と呼び、花粉症と区別しています。結膜は外からの刺激や異物にさらされやすい組織で、涙などでいつもぬれています。ですから、ハウスダストや花粉がくっつきやすく、アレルギーが起こりやすいのです。
網膜剥離
網膜は、眼の奥にある厚さ約0.1~0.4ミリの薄い膜です。ものを見る重要な部分で、10層に分かれています。内側の9層は神経網膜といい、外側の1層は網膜色素上皮細胞(もうまくしきそじょうひさいぼう)といいます。神経網膜には光を感じる細胞が並んでいます。
網膜の中で一番重要な部分は、中央にある黄斑部(おうはんぶ)です。黄斑部には、視力や色の識別に関係している細胞があります。
網膜色素上皮細胞と神経網膜の接着は弱いので、何らかの原因で神経網膜が網膜色素上皮細胞からはがれて、硝子体の中に浮き上がってしまうことがあります。
これが網膜剥離です。網膜剥離は、裂孔原性(れっこうげんせい)網膜剥離と呼ばれる網膜に裂孔(裂け目)を伴うものが一般的です。
コンタクトレンズ
コンタクトレンズによる眼の病気は下記があります。
● 角膜上皮障害
角膜の一番外側の層を上皮と言います。コンタクトレンズによる病気で一番多いのが、この上皮の障害です。原因はレンズの汚れや眼に入り込んだゴミ等です。コンタクトレンズを休み、点眼すれば数日で治ります。但し、ソフトレンズの場合、痛くなくて気づくのが遅れその間に細菌感染してひどくなってしまうことがあります。
● 角膜浸潤・潰瘍
角膜上皮の内側を実質と言い、そこまで障害が及んだ状態です。
上皮障害よりより重篤で、感染などの危険がより高くなります。感染を起こした場合治療が遅れると眼球内(前房)に炎症が及び、ひどい場合失明に至る場合があります。
また、その部分の角膜が白く濁り視力が低下することもあります。
● 角膜浮腫
酸素不足のため細胞の活動が障害されて起こる、角膜のむくみです。かすみが出ますが、コンタクトレンズを中止して、適切な点眼を行えば、むくみは引きます。
● 角膜血管新生
本来は血管のない角膜に、主に周囲から血管が伸びてくることです。酸素が相当不足している証拠で、装用を中止したり、時間を短縮する必要があります。
● 巨大乳頭性結膜炎
コンタクトレンズを長期に装用し(数年以上の場合が多い)、上まぶた裏とコンタクトレンズが摩擦し合い、そこに汚れも介在して生じます。かゆみ、ごろごろ感、目やになどの症状がひどくなります。アレルギー点眼を行い、装用時間も短くする必要があります。治療に数ヶ月を要します。
● 角膜内皮障害
角膜の一番内側の層を角膜内皮と言います。酸素不足がひどいと内皮細胞の数が減り、 内皮細胞が再生しないことから、致命的な角膜混濁を生じ、最終的に角膜移植になる場合もあります。
飛蚊症レーザー治療(ビトレオライシス)
糖尿病網膜症
糖尿病網膜症は腎症、神経症とともに糖尿病三大合併症の一つで、現在我が国では成人の中途失明原因の第2位となっています。
網膜は眼底にある薄い神経の膜で、光や色を感じる神経細胞が敷き詰められており、無数の細かい血管が張り巡らされています。血糖が高い状態が続くと、網膜の血管は損傷を受け、変形したり詰まったりします。そのため、眼底出血を起こしたり、血管が詰まると網膜の隅々まで酸素がいきわたらなくなるので、網膜が酸欠状態になります。その結果、新生血管を増やし酸素を補おうとしますが、新生血管は脆いため容易に出血し、硝子体出血などの様々な合併症を引き起こします。
糖尿病網膜症の種類は、網膜の状態から、進行の段階は単純糖尿病網膜症、増殖前糖尿病網膜症、増殖糖尿病網膜症に分類されます。