高槻市、茨木市の大石眼科で行う、白内障日帰り手術
2020/04/05
眼内レンズの種類について
白内障第二弾は、
手術に於いて、眼内に入れる眼内レンズの種類についてお話ししたいと思います。
まずは材質ですが、
現在主に使われる眼内レンズはアクリルレンズかシリコンレンズです。両方とも柔らかく、折りたたむ事ができるので、直径6mm程度のレンズですが、2mm〜3mm程度の小さな傷口から挿入でき、目に対しての侵襲が少なくてすみます。
当院ではほぼ100%アクリルレンズを使用しています。
次に光学系の種類についてです。
単焦点レンズと多焦点レンズ(遠近両用)があり、各々に乱視用レンズがあります。
単焦点レンズの利点として、
術後の見え方が鮮明。保険診療で手術ができるのでコストがかからない。が挙げられます。
欠点としては、1か所にしかピントが合わない為、術後、見たい距離によっては眼鏡が必要になる。といったところでしょうか。
一方、多焦点レンズの利点として、
ピントの合う箇所が遠方と近方にあるので眼鏡を必要とする場面を軽減する事が期待できます。
欠点としては、自由診療による手術なので手術費用が高額(片目30万〜50万)になる。一枚のレンズに度数が複数入ることになるので、単焦点レンズに比べると、術後の見え方の鮮明さがかなり劣る。といった事が挙げられます。
私自身の考えでは、多焦点レンズはまだまだコストに見合った機能を有してないと考えています。
また、患者様各々の性格による、向き、不向きもありますので、迷った際は遠慮なくご相談ください。